こんな疑問を解決できる記事になっています。
結婚式の見積もりはどのくらい上がるのか?
結婚式の見積もりが上がる3つの理由
見積もりが上がりやすい項目
見積もりが上がるのを防ぐ方法
ブライダルフェアや式場見学に訪れた際に見積もりをもらいますが、実際の金額はその見積もりよりもアップすることが普通です。
そこで今回は、結婚式の見積もりが上がるからくりについて解説します。記事の前半では見積もりがアップする理由を解説し、記事の後半ではアップしやすい項目とその対策を解説します。
この記事を読めば、結婚式の大幅な見積もりアップを回避することができるようになりますよ。
目次
結婚式の見積もりはどのくらい上がるのか?
結婚式の見積もりが初回より上がるとは言いますが、どのくらいアップするのでしょうか?
ゼクシィ結婚トレンド調査2020(首都圏)によれば、見積もりより実際の支払い金額が上がってしまったという人は、79.3%にも及びます。
多くの新郎新婦が見積もりアップを経験していることになります。
上がった金額を多い順に見てみると、以下の通りです。
見積もりよりも上がった金額
1位:プラス100万〜120万未満:21.4%
2位:プラス40万〜60万未満:15.9%
3位:プラス140万〜160万未満:11.0%
4位:プラス20万〜40万未満:10.3%
5位:プラス200万〜220万未満:10.1%
平均では、111.5万円もアップしているのです。
平気で100万円以上も高くなるのが結婚式の見積もり。僕自身も、最初の見積もりからは約150万円アップしました。
やはり最初にもらった見積もりの金額はあてになりませんね。
結婚式の見積もりが最初よりも上がる3つの理由
では、なぜ最初にもらった見積もりよりも最終的な見積もりがアップしてしまうのでしょうか?
主な理由は以下の3つです。
結婚式の見積もりが最初よりも上がる理由3つ
- 高い式場だと思われたくないから
- 2人の希望が反映されていないから
- 後からランクアップやオプションを追加していくから
それぞれ解説していきます。
理由①:高い式場だと思われたくないから
結婚式場や日程を決めるのに、まずは複数の式場にブライダルフェアや見学に訪れます。
そして、複数の式場で見積もりをもらって、最終的な決断を下すことになります。
結婚式場サイドとしては、他の複数の式場より安い見積もりを提示して「うちのほうが安く結婚式を挙げられますよ」とアピールすることで、契約を取りたいのが本音。
ブライダルフェアや式場見学の際にアンケートを記載するのですが、必ず「何会場目か?」という質問項目があります。
この質問では、見積もりを出す際の判断材料がどの程度あるのかを探っているのではないかと思っています。
以前に訪れた式場よりも高い金額を提示すれば、「この式場は高い」と思われてしまうので、結婚式場としては少しでも安く見積もりを出したいのです。
理由②:2人の希望が反映されていないから
誰しも結婚式を挙げることは始めての経験。
最初に見積もりを出す時点では、2人の希望が固まっているカップルは稀です。
僕自身も式場見学に行っている時点では、正直「何が必要で、何が削れそうか」なんてわかりませんでした。
十分に希望が定まっていない段階では、結婚式を挙げるのに必要最低限の項目で見積もりが作成されてていることを理解しておきましょう。
理由③:後からランクアップやオプションを追加していくから
結婚式の打ち合わせを進めていくうちに「これをやりたい」「あれが足りない」など、徐々に希望が固まってきて、それを盛り込んだ結果見積もりがアップすることに。
最初の見積もりでは、料理や引出物などが最低限のランクで計算されていることも多いです。
また、ゲストの人数が当初よりも増えた場合も、その人数分の料理や引出物の費用が上乗せされます。
見積もりが上がりやすい項目は?
では、実際はどのような項目で見積もりがアップするのでしょうか?
ここでは、以下の3つの観点から、見積もりがアップしやすい項目について解説していきます。
- ゲストの人数によって変わるもの
- グレードアップが見込まれるもの
- オプションや追加料金がかかるもの
1つずつチェックしてみて下さい。
1:ゲストの人数によって変わるもの
ゲストの人数が多くなれば、当然かかる費用が多くなります。
これから紹介するのは、ゲストの人数が増えれば費用が多くなる項目です。
僕たちもゲスト数が予定よりも多くなったので、その分最初の見積もりよりもアップしました。
料理関連
最初の見積もりよりもゲストが多くなれば、その人数分だけ料理やドリンクの費用が追加されます。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020(首都圏)によれば、ゲスト1人あたりの料理・ドリンクの費用は平均で1万9千円。
当初の見積もりよりも仮に10人ゲスト数が増えただけでも、1万9千円×10人で19万円の費用アップになります。
会場関連
ゲストが増えれば、席料等の会場関連費用もアップします。
また、ゲストの収容人数を越えてしまった場合、同じ式場でも別の会場を利用することもあります。
例えば、収容人数80人の会場でゲスト数100人の結婚式はできませんよね。
その際は、同じ式場内でもより大きな会場を使うことになるので、会場使用料がアップする可能性が高いです。
装花関連
ゲスト数が増えてテーブルが追加になると、その卓数分だけテーブルコーディネートにかかる装花費用がかかります。
引出物関連
引出物ゲストの人数分だけ必要になるので、ゲストが増えれば当然費用はアップします。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020(首都圏)によれば、ゲスト1人あたりの引出物の費用は平均で5,500円。
なお、引出物は地域によって差があるので、自分達の住む地域はどのような風習があるか確認してみましょう。
また、友人や会社の上司など、ゲストの関係性によって金額を変えて用意する場合もあります。
ペーパーアイテム類
ペーパーアイテムもゲストの人数分必要なものになるので、ゲストが増えれば当然費用はアップします。
主なペーパーアイテムは、招待状・席札・席次表・メニュー表の4つです。
これらのペーパーアイテムアイテムを作るのに、1人あたり約1,000円かかります。
増えたゲスト数分だけ費用がアップします。
2:グレードアップが見込まれるもの
次は初回の見積もりよりもグレードアップが見込まれるものを紹介します。
前述したように、式場側は少しでも安く見せようとして、最低限のランクで見積もりを作成していることが多いです。
それぞれの項目で、どのランクで計算されているのかを確認することが必要になります。
料理・ドリンク
料理・ドリンクは、いくつかのランクが用意されています。
1つランクアップするだけでも、かなりの費用アップになります。
料理・ドリンクの見積もりを確認するときは、以下の項目をチェックしてみて下さい。
料理・ドリンクのチェックポイント
- 料理がどのランクで見積もられているか(値段や品数)
- メイン料理は十分か
- ドリンクの種類は豊富か
- 高齢者や子供、アレルギー持ちなどの配慮が必要な場合に料金はどうなるか
可能なら、試食会などに参加して当日にゲストに提供される料理を実際に食べてみることをおすすめします。
衣装
料理と並んで大きく見積もりがアップしやすいのが、衣装です。
衣装は結婚式のメインともいえるので、こだわりたい新郎新婦も多いはず。
一般的なウェディングドレスの相場は25万円前後。お色直しでカラードレスを着るとなっても、平気で20万円以上はかかります。
ウェディングドレスは価格の幅が大きいので、どのランクで見積もりがされているのかの確認は必須です。
また、お色直しをしないのもひとつの選択として十分にありだと思います。
装花
装花もランクアップが見込まれる項目のひとつです。
あまり低いランクの装花だと見映えがイマイチで、ゲストにもケチった感が伝わってしまいます。
どのランクで装花が見積もられているのかを十分に確認しましょう。
実際にテーブルコーディネートされた写真があれば、イメージが湧きやすいと思います。
引出物
引出物もランクが低すぎると、ゲストは「ケチった」と感づきます。
メインの引出物だけでなく、引菓子や縁起物も含めてどの程度の金額で見積もられているのかを確認しましょう。
3:オプションや追加料金がかかるもの
元々は見積もりに入っていなくても、後からオプションで演出を追加したいなどの希望があれば、その分見積もりはアップします。
これらは、打ち合わせを進めていく中で決まっていくことが多いです。代表的なものを紹介します。
アルバム・ムービー作成、動画撮影
結婚式の写真や動画は、一生残るもの。少しでも良いものを残したいですよね。
写真の場合は、僕たちは当日はカメラマンにスナップ写真を撮影してもらい、アルバム作成までお願いして合計30万円ほどかかりました。
写真のデータだけもらえる式場もあり、アルバムを自分達で作ることで節約することも可能です。
僕たちは作るのが手間だったので、全てお願いしました。
キャンドルサービス
演出としてキャンドルサービスを取り入れる新郎新婦も多いですよね。
最初の見積もりに入っていなければ、追加で料金がかかることになります。
僕たちは、キャンドルサービスは行いませんでした。
フラワーシャワー
挙式の後に、花びらを舞わせて新郎新婦の結婚を祝福するのがフラワーシャワーです。
僕自身もフラワーシャワーを行いましたが、それだけでも5,000円〜10,000円かかりました。
今思えば、無ければないでもよかったのかなと。
その他のオプション
その他に考えられるオプションとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 挙式中の生演奏
- ケーキ入刀のナイフやマイクの装花
- カラオケ利用
- 各種演出
他にも、こだわろうと思えばたくさんのオプションがあります。
演出として、本当に必要なものかどうかを見極めたいところですね。
見積もりが上がるのを防ぐ方法は?
では、結婚式費用の見積もりアップを防ぐ方法はあるのでしょうか?
それは「想定しうる最大限の見積もりを出してもらうこと」です。
- ゲスト数を最高人数で見積もる
- 料理や引出物や衣装のランクを一番高いものにしておく
- 可能性のあるオプションはとりあえず入れておく
上記のような方法で、最大限の条件で見積もりを作ってもらいましょう。
最高の金額で作ってもらえば、基本的にその見積もりから上がるということはありません。
まだ最初の段階で、追加料金がどの程度かを予測するのはかなり難しいです。
最初に最大限の見積もりを作ってもらい、後から不要な項目を削るほうが予算の計算がしやすくなり、気持ち的にも楽になると思います。
というわけで、見積もりアップを防ぐには「最初から最大限の見積もりを作ってもらう」ようにしましょう。
見積もりが上がるのを防いで結婚式費用を節約しよう!
結婚式の見積もりアップについて解説してきました。簡単に内容をまとめます。
結婚式の見積もりが最初よりもアップしたのは79.3%、アップした金額は平均で111万円
結婚式の見積もりが最初よりもアップする理由は3つ
- 高い式場だと思われたくないから
- 2人の希望が反映されていないから
- 後からランクアップやオプションを追加していくから
見積もりが上がりやすい項目は3つ
- ゲストの人数によって変動するもの
- 後からランクアップが見込まれるもの
- その他のオプション
結婚式の見積もりアップを防ぐには「最初から最大限の見積もりを作ってもらう」
結婚式は何百万というお金が動くイベントなので、1万円くらいならいいかと思ってしまいがちです。
しかし、節約できるなら少しでも数千円でも節約したいもの。
賢く予算を見積もって、納得のいく結婚式を実現させましょう。
結婚式の値引き交渉については、以下の記事もチェックしてみてください。
・結婚式の見積もりってどのくらい上がるものなの?
・なぜ最初より見積もりが上がるの?
・どういう項目がアップしやすいの?
・見積もりアップを防ぐための対策法は?