こんな疑問を解決できる記事になっています。
この記事を書いている人
今回は、男性で育休取得を迷っていたり悩んでいる方に向けて「男性で育休が取れないなんてありえない」というテーマで話をします。
僕自身は、職場で初の男性の育休取得をしました。
僕が育休を取ったことを周りに話すと、「育休が取れるなんて良い職場だね」「ウチの職場では男性で育休取ってる人いないよ」という反応をされます。
僕自身も育休を取るに当たって色々と調べて、しっかりと職場と相談をした結果、スムーズに育休を取得することができました。
記事の後半では、男性が確実に育休を取るためにすべき行動3つも紹介します。
育休を取れないと嘆いている男性は、この記事を読んで育休取得に向けて行動する際の参考にしてもらえればと思います。
目次
男性育休が取れないなんてありえない
男性で育休が取れないのはありえません。その理由についてお話ししていきます。
制度がないはウソ!制度はしっかりある
「ウチの職場にはそんな制度はない」「制度はあるかもしれないけど取ったことがある人がいないからよくわからない」という方に向けて。
あなたが知らないだけで、制度はしっかりあります。簡単に制度について説明します。
- 育児休業(通称:育休)は、パパママに関係なく、子の1歳の誕生日の前日まで取得可能。
- 夫婦2人で育休を取ると、最大1歳2ヶ月まで延長できるパパママ育休プラスという制度もあり。
- 保育園に入園できない場合は、最大2歳まで取得可能。
育児・介護休業法という法律で定められているので、「ウチの会社にはルールがない」というのはありえません。
職場内で男性が育休を取るのは僕が初めてでした。「育休を取りたい」と言ったときは戸惑った顔をされましたが、自分で調べたりしたことを説明すると、上司も納得してくれましたよ。
まずは自分でしっかりと男性の育休制度について調べてみましょう。制度はしっかりとあります。
職場の雰囲気や周りの目は取らない理由にならない
子どものいる男性500人を対象に調査したマイナビニュースの調査によると、育休を取得しなかった理由で最も多かったのは「育休を取得しづらい職場だった」だそうです。
この調査結果からもわかるように、「職場の雰囲気」や「周りの目」を理由に育休を取らない男性も多いようです。
たしかに僕自身も、「育休を取りたいと言ったらなんて言われるんだろうな?周りはどんな反応をするんだろうな?」と不安でした。
でも、「育休を取って家族の時間を過ごしたい」という思いのほうが強かったので、そんなちっぽけなことは気にしないようにしていました。
それに、他人は自分が思っているよりも自分のことをみていません。
想像してみてください。あなたの職場に育休でずっと休んでる女性がいるとします。あなたは、出勤したときや仕事中に「あの人休んでるから・・・」などと考えますか?いちいち気にしませんよね。
たしかに、育休を取る報告をした際や引き継ぎの際は、何か言われるかもしれません。でも、その時だけです。あとはみんな自分のことしか考えていません。
他人にどう思われるかよりも、自分がどうしたいかのほうがずっとずっと大事です。
「職場の雰囲気」や「周りの目」を気にするよりも、自分が育休を取りたいという気持ちを優先しましょう。
評価や昇進への影響は無視しよう
育休を取ったことで、評価が下がったり昇進が遅れてしまうと考える男性も多いでしょう。たしかにそれも大事だとは思います。
しかし、そもそも仕事の成果ではなく、育休を取った取らないを理由に昇格や昇進を決めているような会社に未来はないと思います。
それに、育休を取ったからという理由で、降格や不本意な異動などの不当な扱いをすることはハラスメントです。
すでに日本では終身雇用は崩壊してきており、今の20代は一度も転職せずに定年まで1つの企業で働き続ける方が珍しいかもしれません。
もし、転職するとなれば、前職で育休を取ったことが評価に影響するなんてことはまずないでしょう。
男性で育休を取った経験があることは、むしろ転職時に好印象かもしれません。
キャリアへの影響も気にしない
自分のキャリアへの影響もあまり気にしなくて良いですね。
僕は、むしろ育休を取ることはキャリアにプラスになると考えています。
なぜなら、長期的にみて、家庭を大事にしているほうが幸福度が高いから。
あなたの周りの上司でも、独身男性や既婚でも仕事一筋で生きてきた男性よりも、結婚して子どもがいて家庭を大事にしてきた上司のほうが、仕事ができたり人間性が豊かだったりするのではないでしょうか?
それに、40年と続く仕事人生の中で、たった数ヶ月〜1年休んだところで、何かキャリアに大きな影響を与えるとは思えません。
今後、男性の育休取得が進んでいけば、女性だけでなく男性も子育てありきでキャリアを考えることになります。
それが普通になっていくと思うので、あまり心配する必要はありません。
思ったよりも収入はある
男性が育休を取るにあたって心配なのが経済面です。
たしかに育休を取ると、収入が減ってしまうのは事実。
育休中は無給ですが、育児休業給付金が支払われます(非課税)。育休開始6ヶ月までは月額賃金の67%、7ヶ月目からは月額賃金の50%です。
例えば、月収30万円の場合。手取りは24〜25万円ほどになるでしょう。
育休中の収入は、30万円×0.67=20万円になります。
よく手取りが3分の2に減ってしまうと誤解する人がいますが、手取り額の3分の2ではなく、額面の3分の2です。
そのため、実際は手取りの80%(20万÷24万=0.83)は保証されているのです。
育休中のお金の話は、男性が育休を取ると給料は?経済的に大変ってホント?育休を取得した僕が解説にまとめているので、あわせてチェックしてみてください。
「男性が育休を取れない」とならないために【確実に取るための行動3つ】
では、育休を取りたい男性が「取れない」とならないよう、どんなことに気をつければいいのかをお話していきます。
実際に僕が取った行動を解説します。
まずは早めに相談
育休を取りたければ、まずは早めに上司に相談しましょう。
伝える時期は妻が安定期に入ったら(出産予定日の6〜4ヶ月前)が良いかと思います。
育休を取りたいことと取得期間の意向を伝えましょう。
僕の場合、出産予定日は1月中旬でしたが、8月の時点では上司に相談しました。そのため、それを見据えて仕事量や人員の調整をしてくれました。
直前ではなく、早めに伝えるのがポイントです。
いつ育休に入っても仕事の引き継ぎができるようにしておく
出産予定日はわかっていても、子どもがその予定通りに産まれてくるとは限りません。
そのため、いつ育休に入っても大丈夫なように、仕事の調整や引き継ぎを済ませておきましょう。
僕の息子は1月中旬の出産予定でしたが、年末に産まれました。
そんなに早いと思わなかったよね。
本当に子どもはいつ産まれてくるかわかりません。
そのため、なるべく早めに伝えて、仕事の調整をするのがベストです。
もしものためにいつでも転職できるスキルを身につける
育休取得の話がスムーズにいけば良いですが、中にはそう簡単に進まない人もいるでしょう。
上司の理解が得られなかったり、職場の雰囲気が悪くなったり。
それ自体がおかしな話ですが、もしかすると育休取得をきっかけに退職を考えなければならないかもしれません。
そんな時に備えて、いつでも転職できるスキルを身につけておきましょう。
まとめ:男性育休が取れないなんてことはない!行動しよう
今回は「男性で育休が取れないなんてありえない」というテーマでお話してきました。
育休を取ることを強制したいわけではなく、1つの選択肢として捉えてもらえればと思います。
ただ1つ言いたいのは、知識不足や周りに流されて育休を取らないのは本当にもったいないということ。
僕自身は、育休を取って本当に良かったですし、死ぬまで後悔することはないでしょう。
これから出産を控えているカップルは、育休取得についてぜひ2人で話し合って、ぜひ後悔のない選択をしてくださいね。
・男性で育休が取りたくても取れないって聞くけど、なぜ取れないの?
・自分も育休を取りたいと思ってるけど、やっぱり取れないのかな?